療養によるブランク期間がある。「ブランク期間」について面接官にどう説明すればいい?

今回の相談

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スカイ様
(20代 精神障害/うつ症状)

前職では人間関係に悩んで体調を崩し適応障害と診断されて退職。その後3ヶ月の療養期間を経て体調もよくなり、障害を隠して再就職しましたが新しい環境になかなか慣れず症状が再発してしまいました。
現在療養のため離職して半年近く経ちます。そろそろ働かなくてはと思い転職活動を始めたのですが、面接官からの「ブランク期間」についての質問にうまく回答ができません。

回答まとめ

スカイ様、こんにちは。
ご相談いただきありがとうございます。

「転職活動でブランク期間への説明に困っている」というお悩みについて、アドバイスできればと思います。

面接官が見ているのは「長期で安定して働けるかどうか」

面接はそれぞれのことを理解する場であり、面接官は質疑応答をする中で、入社後に自社で長く活躍いただける人材かを見極めようとしています。
そして、面接官がブランク期間について質問する理由は、「今、働くことに意欲的なのか」「やむをえずブランク期間が長くなった場合、その理由が解決しているのか」等を知りたいからです。

具体的にブランクの理由を質問をする中で面接官が知りたいのは、

  • ブランク期間の発生理由が何なのか
  • ブランク期間中はどのように過ごしていたのか
  • そして発生理由は今では解消されているのか

という3点です。

面接官に伝えるべきポイントは「就職後、体調安定して長く働ける実績・根拠」

スカイ様のように、体調不良によるブランクの場合は、
「自分の体調が回復していること」そして「長期就労できる実績や根拠」を説明できるといいでしょう。
具体的な実績・根拠としては、以下のようなものが考えられます。

体調が回復している実績・根拠 通院履歴、主治医の診断書など
継続して朝に外出できる実績・根拠 デイケアやリハビリ活動、職業準備支援、日記など
仕事のストレスや人間関係のストレスが多少かかっても対応できる実績・根拠 職業訓練の受講、1日4時間以上のアルバイト経験、就労移行支援事業所への通所記録など

 

単に「家で休んでいた」といった活動量が少ない場合は、これから実績をつくっていくことが望ましいです。
具体的には、「就労移行支援に週5日6時間、○ヶ月休まず通所していた」といった具体的なエピソードを持っていれば、状況を理解してもらいやすくなります。
実績づくりは、働く環境に近いものを経験できることが理想なので、

  • 平日は朝早くに起き、夜は早く寝る
  • デイケアやリハビリ施設、就労移行支援事業所の支援員などの第三者による証明を受けられる場所へ通う
  • 昼の時間は頭や身体を動かす


などを意識して取り組みましょう。

ブランク期間があっても、きちんと実績づくりや就労準備を行うことで、次職の内定を獲得することができます。
ブランク後の再就職実績としては、例えばこのような事例が参考になるでしょう。

年齢 ブランク期間 障害 通所後の雇用形態
Aさん 20代 6ヶ月 うつ症状 正社員 360万円
Bさん 20代 10ヶ月 パニック障害 契約社員 300万円

Cさん 30代

6ヶ月 統合失調症 契約社員 350万円

Dさん 30代

10ヶ月 うつ症状・発達障害 契約社員 300万円

Eさん 40代

4ヶ月 双極性障害・その他精神障害 正社員 400万円

Fさん 40代

2年11ヶ月 うつ症状・その他精神障害 契約社員 420万円

 

いきなり働くことに不安があるなら就労移行支援もおすすめ

一方で、ブランク期間が長期に及んだ場合、「いきなり働けるか不安」「生活リズムが崩れていてなかなか就労に移行できない」といった状況も起こりがちです。
そんな時におすすめなのが、就労移行支援事業所の利用です。
就労移行支援とは、障害のある方が働くために必要なスキルを身につけたり、就職活動のサポートを受けられる「通所型」の障害福祉サービスです。
働く前の不安の解消や生活リズムの安定、就職に向けた実績づくりにも役立ちます。

株式会社ゼネラルパートナーズが運営する就労移行支援事業所atGPジョブトレは、障害別のコースを用意しています。
障害特性とうまく付き合いながら、それぞれの適性に合わせた形で安定的に就労できるようサポートしています。
周りは自身と同じ障害と向き合う方たちなので、障害の理解を深めたい方やそういった仲間と訓練を受けたい方に向いています。

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実際にスカイ様と同じようにブランク期間があった方でも、atGPジョブトレに通所することで徐々に体調を整え、無事内定をいただいた方がいらっしゃいます。
1つの例としてご紹介いたしますのでこちらもあわせてご確認ください。

atGPジョブトレ卒業生Nさん(双極性障害・女性)の例はこちら

就職活動の前に、こうした準備期間を設けることで、スムーズな転職活動が可能になり、入社後の長期就業にもつながっています。
ブランク期間の説明は確かに難しい場合が多いですが、きちんと準備と根拠を持てば面接官にも理解していただけるはずです。
スカイ様のこれからの活動を心より応援しています。

※あくまでお悩みに対する一般的な回答になりますのでご留意ください。

<監修>戸田重央

【プロフィール】株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所所長。障害者専門の人材紹介として15年以上の経験とノウハウを活かし、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。

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