大福様
(30代/聴覚障害・適応障害)
現在一般事務で働いているのですが毎日の電車通勤が辛く、在宅で働きたいとぼんやり考えています。
どんなスキルがあれば在宅勤務ができるんでしょうか?
また、今現職で働いていることもあり、効率的な在宅勤務求人の探し方があれば教えてください。
大福様、こんにちは。ご相談いただきありがとうございます。
在宅で働くことに関心がおありなんですね。在宅勤務は、大福様のように聴覚障害や適応障害の方にとってメリットが多い働き方です。しかし、在宅勤務にはどんなスキルが必要なのかや、どうやって求人を探せばいいのか、などの疑問があると思います。
そこで、今回は「在宅勤務に向いている職種やスキル」「求人の探し方」についてお答えしたいと思います。
在宅勤務(リモートワーク)には完全在宅(フルリモート:全く出社しない)と在宅併用(一部リモート:出社と在宅とが混合する)があります。
障害者雇用を問わず、新型コロナウィルス感染症の流行が落ち着き、徐々に出社に戻す会社が増えています。
企業によっては、在宅勤務のメリットが大きいと判断し、新型コロナウイルス感染症があけても継続して在宅勤務を継続している企業もあります。
しかし、弊社の営業担当からは「出社がまったく不要である会社は減っており、完全出社もしくは在宅併用の割合が増加している」との声が出ています。
企業が出社を推奨している理由は、下記2つです。
企業は従業員の状況を把握し、働きやすい環境を整えたいと思っています。
そのため、従業員に出社してもらうことで日々従業員の体調を確認しようと考えています。
<例>
・残業が頻繁になっていないか?などを見て回ることができる
→早く帰宅するよう促すことが可能に
・体調が不安定な従業員がいる場合、表情などをみて声かけができる
→体調に配慮して業務調整可能に
企業は社員の業務能力を向上させ、能力発揮できる環境にしたいと思っています。
そのため、従業員に出社してもらうことで日々指示/指導しやすくなると考えています。
<例>
・業務未経験の方やアシスタント業務の方がいる場合、今何に困っているのかがすぐにわかる
→都度状況確認をしたり、伝達することができる
・会議などで内容を掴みづらい従業員がいても隣で資料を指さしながら補足できる
大福様のように在宅勤務で働きたいと考える方は多くいらっしゃいます。
ただ、良いことばかりではなく人によって「合わない」と思う方もいます。
自分の特性や仕事の進め方に合っているかを考えて、在宅勤務で働くことが本当に良いのかを判断しましょう。
在宅勤務のメリット・デメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。
メリット |
・自分の落ち着く環境で集中して仕事ができる ・勤務地の制限がない ・自分で仕事をコントロールできる |
デメリット |
・仕事とプライベートのオン・オフの切り替えができない ・孤独を感じやすくコミュニケーションが難しい ・自己管理できない人は難しい |
特にデメリットに挙げた「自己管理できない人は難しい」というのは、在宅勤務をするうえでの大きな課題です。
具体的には自分で仕事の計画やスケジュールを立てたり、優先順位を決めたり、成果物を作成したりすることなどが求められます。自身で目標や期限を設定したり、進捗や問題点をタイムリーに上司に報告したりといった自己管理が求められるため、詳細かつ明確な指示がないと働きづらい方などにはあまりおすすめできません。
在宅勤務することで、「通勤がない」「体調管理しやすい」などのメリットを感じられる方は多くいらっしゃいます。
障害上配慮が必要であれば、在宅勤務の制度がなくとも在宅勤務の配慮を希望することが可能です。面接などで企業に相談してみることをおすすめします。
ただし企業側の事情(個人情報保護の観点など)で配慮が実現しない場合もありますので、あくまで相談として申し伝えるといいでしょう。
在宅勤務は、自分の障害や仕事に合わせて柔軟に働ける魅力的な働き方ですが、自分のスキルや環境、性格や仕事の進め方など、様々な要素が関わってきます。
自分にとってどの働き方が本当に良いのか、どんな準備や対策が必要なのか、上記を踏まえてしっかりと考えてみましょう。
もし
「自分にマッチする在宅求人はある?」
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などの要望があれば、転職支援のプロの手を頼るのも1つの手です。
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大福様の在宅勤務への挑戦を心から応援しています。
※あくまでお悩みに対する一般的な回答になりますのでご留意ください。
<監修>戸田重央
【プロフィール】株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所所長。障害者専門の人材紹介として15年以上の経験とノウハウを活かし、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。
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