仕事を始めたときに、配慮がうまくいかないことはよくあること

まずはじめに、配慮というものは「お互いの理解」によって埋まっていくものです。
たとえば、ATOZ様が思う「メモに必要な時間」と、相手の思う「メモに必要な時間」の長さは違うかもしれません。
そのため、思ったよりもうまくいかず新たに配慮を求めることや、逆に配慮が必要だと思っていたことも実際にやってみたらうまくいく、ということも考えられます。

入社時点ですぐにすべての配慮がうまくいくと思わず、

・まずは自分の障害について相手に伝えること
・そのうえで配慮の内容や方法を具体的に提案すること
・相手の意見や反応も聞くこと

などが必要です。配慮は一方的に受けるものではなく、双方のコミュニケーションで作り上げるものだと考えましょう。

面接で「現場に配慮も含めてすべて共有してほしい」と伝えておこう

ATOZ様は「現場に求めていた配慮が伝わっていないこと」にお悩みとのことですが、障害についての情報は個人情報でもあるため人事が良かれと思って伝えきれていないケースもあります。
時には障害名と配慮のみ伝えていることも。
そのため、たとえば以下のようなことを面接で伝えるとよいかもしれません。

・知的障害があるため、業務に関する指示や説明はできるだけわかりやすく、簡潔にしてほしい
・メモを取ることで仕事を覚えやすくなるため、メモする時間を確保したい
・現場のスタッフにも障害や配慮について知っておいてほしい
・自分で説明するのが苦手なので、入社前に人事から事前に説明しておいてほしい

etc..

このように、入社前の面談などで自身の障害について伝えておきましょう。
人事と上長だけでなく、同じ部署の人に知ってもらえているとさらに安心です。

スローステップの配慮がおすすめ

ATOZ様の相談内容から、業務に慣れるまでに少し時間がかかる傾向があるのでは？と感じました。
「メモする時間を確保する配慮」に加えて、「スローステップでひとつずつ業務習得する配慮」をお願いするのはどうでしょうか？
一度に多くのことを教わるより、ひとつずつ丁寧に任せられるとよいかもしれません。
たとえば、以下のように伝えてみるのはどうでしょうか？

「私は業務を覚えるのに時間がかかります。できるだけ少ない種類の業務から始めて、徐々に増やしていけるとありがたいです。」

「私は業務の流れを把握するのに苦労します。業務の手順やルールを書いたチェックリストやマニュアルがあると助かります。」

「私は業務の質を保つのに周囲の方の確認があると安心できます。業務の進捗や成果について、定期的にダブルチェックやフィードバックをいただけると励みになります。」
etc..

このように伝えることで、ATOZ様も安心して仕事ができ、業務を着実に習得していけるのではないのでしょうか。
ATOZ様が長く安定、安心して働くことができるお仕事と出会えることを応援しています！

※あくまでお悩みに対する一般的な回答になりますのでご留意ください。

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