発達障害の方の転職活動では、「発達障害の特性」と「どんな対処をしているか」を具体的に伝えることがポイントです。
企業に「自己管理しながら就業いただけそう」と認識され、選考通過率が高くなります。
このページでは、ポイントを押さえたWEB履歴書「障害情報」の書き方をご紹介します。
ご自身の障害と、手帳の取得状況を選択しましょう。
次の入力サンプルをコピー&ペーストし、ご自身の説明を追記していきましょう。
※任意項目ですが、記載をおすすめします。
【診断名】
【障害を受傷した経緯】
【現状】
【できないこと/苦手なこと】
【できること】
手帳取得時の診断名を記載しましょう。
※二次障害の診断がある場合は、カッコ書きで追記しましょう。
自閉症スペクトラム(二次障害:うつ病)
いつ、何が原因で障害を受傷したのか、客観的に書きましょう。
※診断名が途中で変わった場合は、診断名が変わった時期も記載しましょう。
2社目に入社した企業で、業務指示への理解に苦戦する様子を指摘をされ、同僚から病院へ行くことを勧められました。
そこで自閉症スペクトラムと診断とされました。
通院状況(頻度、通院目的等)や、服薬有無等の状況を記載しましょう。
月に1回程度、診察のために通院しています。
服薬はありません。
<二次障害がある場合>
いつ、何が原因で障害を受傷したのか、客観的に書きましょう。
現在の体調安定度合いやその根拠も忘れずに伝えましょう。
※うつ病など二次障害により体調悪化したことがある場合は、発症と安定の経緯も明記しましょう。
●年●月ころ、二次障害として●●と診断されました。
◯年◯月ころから現在まで服薬と睡眠時間の徹底により、現在症状は安定しています。
障害上、できないことや苦手なことがあれば、記載しましょう。
苦でなくできることや取り組みやすいことを記載しておくと、企業が業務を想定しやすくなります。
障害上必要な配慮事項のみ選択するようにしましょう。
※配慮までは不要だが、何か希望がある場合は、該当項目を「不要」にチェックした上で、希望する理由とともに自由記述欄に記載しましょう。
必要な配慮がある場合は、発達障害の特性に対して、業務上支障がでないように工夫や対処していることとあわせて伝えましょう。
配慮事項は1~3個程度にとどめ、複数ある場合は箇条書きでまとめると見やすいです。
次の入力サンプルをコピー&ペーストし、ご自身の文章に変えて使いましょう。
〇〇する際は、〇〇するようにしています。
そのため、配慮として〇〇を希望します。
業務に取り組む際は、上司への報連相を徹底し、不明点があれば質問をするようにしています。
そのため、配慮として報連相を多めにすることを上司に知っていただくことを希望します。
指示を受ける際は、上司に優先順位を確認するようにしています。
そのため、配慮として指示の際は納期や重要度を具体的に示していただくことを希望します。
その他、よくある配慮をまとめました。
当てはまるものがあればそのままコピー&ペーストして使いましょう。
入力業務の際は、リストを使って自身でダブルチェックするようにしています。
そのため、配慮としてダブルチェックを行うために時間の猶予をいただくことを希望します。
電話を受けるときや指示を受ける際は、メモを取るようにしています。
そのため、配慮としてメモを取る猶予をいただくことを希望します。
業務の習得を早めるために、自身のためのマニュアルを作成しています。
そのため、配慮として配属後の数週間は、マニュアル作成のための時間をいただくことを希望します。
作業スピードを速めるために、チェックリストを作成しています。
そのため、配慮として業務に慣れるまでは、作成したチェックリストにズレがないか上司と確認する機会をいただくことを希望します。
職場環境に慣れるまで、2週間程度を要します。
そのため、配慮として大目に見ていただけると助かります。慣れれば一定のパフォーマンスを発揮することができます。
集中しすぎて疲れが溜まる前に、2~3時間に1回の小休憩を挟むようにしています。
そのため、配慮として必要に応じてご相談しますので、ご承知おきいただくことを希望します。
薬の副作用で眠気が出やすいです。
そのため、配慮として1時間に1回程度、休憩を取らせていただくことを希望します。
生活リズムを規則正しくすることで疲れがたまらないよう工夫しています。
そのため、配慮として残業は月〇時間程度までにご配慮いただくこと(ただし、繁忙期には1~2時間程度なら対応可能)を希望します。
イヤホンや耳栓を着用しています。
そのため、配慮としてイヤホンや耳栓使用の許可をいただくことを希望します。
周囲のにおいが気になるときはマスクを着用しています。
そのため、配慮としてマスク着用の許可をいただくことを希望します。
配慮が必要にも関わらず、「配慮不要」と伝えるのは逆効果です。
障害者雇用なので、企業は「配慮は必要なもの」という認識をしています。
「配慮不要」と書かれていると、企業は「嘘をついているのでは?」「自分の障害をきちんと理解できていないのでは?」と考え、書類選考で落とされる可能性が高くなります。
そのため、障害者雇用では、必要な配慮について明確に伝えることが重要なのです。
それでも配慮な不要だという場合は、「業務上の配慮はいらないのですが」と枕詞をつけた上で、あったらうれしい配慮を伝えるといいかと思います。
・業務上の配慮はいらないのですが、残業は〇時間以内にしていただけるとうれしいです。
・業務上の配慮はいらないのですが、念のため通院・服薬していることを知っていただけるとうれしいです。
いかがでしたでしょうか。
書類選考の通過率UPのためにも、ぜひWEB履歴書「障害情報」をアップデートしてみてください。
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