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こんにちは。
atGPジョブトレ秋葉原第2の森です。
atGPジョブトレでは、「自分らしい働き方」を見つけることを、大切に考えています。
卒業生のRさんは、
「自分は事務職には向いていない、身体を動かす仕事、人と関わる仕事がしたい」と、
福祉の道に進みました。
そのRさんから、下記のレポートが届きました。とても興味深い内容です。
仕事に対する意識の高さ、障がい者に対する目線の確かさ、
根底にある人としての優しさに、胸が熱くなりました。ぜひ、ご一読ください。
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私は現在、障害者支援事業所にて勤務しています。
主な仕事内容は、送迎や余暇活動での移動支援業務です。
まだ働き始めて数ヶ月ですが、この仕事に対して様々な課題を感じています。
主な理由は下記になります。
所属会社は市区町村そして利用者ご家族や後見人等との
契約により成り立っています。
しかし、実際の業務は上記に出てこない「当事者」との仕事です。
実際に仕事をしてみると、本人が嫌がっていたとしても市区町村のルール、
家族等の意向を優先し仕事にあたらなくてはなりません。
お金を得るには契約者の意向を汲むことが最優先となりますが、
果たしてそれは当事者の「意向」をどれだけ踏まえているのかが疑問です。
我々の仕事は、「外出を楽しんでもらう」ことや、
送迎であれば、「安全に移動してもらう」ことが仕事です。
しかし、「同性同士が手を繋ぐのは周りから見ておかしいことなのでダメです」
「周りから見ておかしな行動をとってはいけません」「走ってはダメです」
「階段では手すりをしっかりと掴んでください」と
色々と会社にはルールがあります。
手繋ぎに関しては、本人が手を繋ぐことによって関係性が作れたり
安心を得られるならば良いと思っています。
加えて、「周りから見ておかしいから」という理由は、
LGBTを暗に差別化しているようにも思えます。
LGBTを障害と捉えるかは様々な意見があると思いますが、
障害者支援事業所において「多様性」を認めないスタンスは疑問に思います。
そして、健常者だって怪我はしますしマナーの悪い行動も見られます。
事故や犯罪も多くあります。他害や周りに迷惑をかける行為を抑え
なおかつ安全に気をつけながら共に行動することが仕事であって、
決して「健常者」に近付けることが仕事ではないと思います。
そもそもノーマライゼーションとは
障害者と健常者が平等に生活をしていくことであって、
健常者を基準に物事を考え仕事をするというのは違う気がします。
移動支援員というのはサポーターであって教育者では無いと思います。
ご家族の意向もあり厳しくしないといけない場面はありますが、
なんでもかんでも「こうしなさい、ああしなさい」は
ズレている気がしてなりません。
余暇活動に関して言えば、「一緒に楽しむ」ことが
スタンスの一部になると思います。
現場では対等な立場であるべきだと思うのです。
友達と遊んでいる時に相手がつまらなさそうにしていたら
こちらもつまらなくなる。
これと一緒です。
移動支援員は教育者でもなければ親でもありません。
「年齢や価値観の違う友達」として接することが重要ではないかと思っています。
支援予定時間が9:00〜17:00の場合、開始は問題ないのですが
終了は予定時間の5分前後の帰着が会社の基本的なルールとなっています。
利用者によって市区町村から与えられたサービス利用時間が違います。
そしてその時間を元に会社はサービス内容を提案、実施します。
ただ、本人のその時の状態を無視し、
時間に合わせて帰着することが前提という方法は、
利用者によっては精神状態を悪化させる原因となりえます。
会社のスタンスはスタンスとしても、
やはり1人1人にあった支援内容が重要ではないでしょうか。
(まとめ)
この仕事に対するニーズがレスパイトケアということは、
会社だけでなくご家族の方と接していてもよく分かりました。
ただ、私はやはり本人の意思を最大限汲みたいと思っています。
そこに加え、「周りに頼る自立性」、「楽しむ心」
この2点を伸ばしてあげられるような
支援を行っていきたいと思います。
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