2023年6月6日、神奈川大学主催『自分の特性と向き合い、就活をどう進めるか考えるためのセミナー』で、atGPジョブトレ横浜の志澤と石井が登壇しました。
当日は多くの学生、既卒生、その保護者がオンラインでご参加され、たくさんのご質問をいただきました。
セミナーでatGPジョブトレからお話しさせていただいた「障害のある学生の就活のおおまかな流れ」「就活で大事な「自己分析」について」といった内容の概略を2回に分けてレポートいたします。
就職活動(以下、就活)は大きく3つのステップに分類されます。
・「自分を知る」ステップ
・「社会・企業を知る」ステップ
・「選考を受ける」ステップ
この中で「自分を知る」というステップが最も大切だと言えます。
その基礎がしっかりしていないと次のステップがうまくいきません。
ただし就活は自分探しが目的ではありませんので、企業研究などをして
社会・企業に目を向けながら、同時進行で自分と対話していくことが大切です。
私たちの働き方には、クローズ就労とオープン就労の2つの選択肢があります。
クローズ就労は一般採用枠での就職で、障害について企業に非公開にして就職活動をし、就労することです。
オープン就労は障害者雇用枠での就職となり、障害について企業に公開して就職活動をし、就労することです。
働き方はずいぶんと変わってきますので、よく考えてから就職を目指しましょう。
クローズ就労のメリットは
・一般求人で仕事を探すため、求人数が多く選択肢が広がる
・入社後いろいろな仕事を任せてもらえるので、スキルを身に付け評価次第でお給料にも反映されやすい
デメリットとしては
・勤務形態や業務内容の配慮は得られない
障害の特性上、やりたくてもうまくできない、合わない仕事があっても断りづらい
・通院や服薬のタイミングが難しい
・職場内での悩み等、就職後の表立った支援を受ける場がない
などがあげられます
どうしてもクローズ就労で働きたいと思っている方には、次のような条件が必要になってくるかな、と思います。
・病状が安定していること
・職場内での問題が起きたときに自ら解決できる自信があること
・仕事に求められる遂行能力を備えていること。例えば、作業スピード、ミスのなさ、臨機応変な行動など
・新しい環境や人間関係でも比較的すぐに慣れること
この条件を満たしていれば、障害を公表しなくても会社で長く働くことができると思います。
次にオープン就労のメリットです。
・応募時や入社後も専門のエージェントを活用して細やかなサポートを受けることができる
・就職にあたっての倍率が低い
・就職後は合理的配慮事項と言って、苦手な仕事やできない仕事を理解してもらえる可能性がある
・通院時間の確保や様々な支援制度を利用することが可能
・入社後は定着支援サービスを利用でき、自分で解決が難しい場合には会社と支援者の間で話し合いを行ってもらえる
デメリットとしては
・求人が少ないこと
・給与の水準が一般求人よりも低めであること
・体調が優先のため業務の幅が広がりにくい
・場合によっては職場で角に気を使われること
などがあります。
オープン就労では長期的に安定就業できるということは最低限重要となってくるかと思いますが、企業は強みを発揮するための配慮をしてくれますし、支援機関やエージェントを活用することでより安心して臨むことができますね。
特例子会社とは障害者雇用を推進するために作られた関連会社のことで、障害のある方に配慮した職場環境が整備されています。
例えば、労働時間についての取り組みや能力発揮、キャリアアップのための取り組みなどがあります。
企業が障害者を障害者雇用枠で雇用する動機は大きく3つあると思います。
コンプライアンス=法令遵守によるもの
企業の社会的責任=CSR(Corporate Social Responsibility)
これらの社会的責任を果たすことで社会に認められ、企業として持続的な成長が見込めるということなのです。
後編へ続く。
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