5月の爽やかな新緑の季節が過ぎ、いよいよ6月、梅雨のシーズンです。
雨が続くと、洗濯物が乾かなかったり外出が億劫になったりするだけでなく、「なんとなく体がだるい」「理由もなく気分が落ち込む」といった心身の不調を感じる方が増えてきます。
こうした梅雨時期の不調は「梅雨だる」とも呼ばれますが、実は単なる気の持ちようではなく、気圧の変化が自律神経に与える影響(気象病)が原因です。障害を抱えながら就労を目指す方や、新しい環境で仕事を始めたばかりの方にとっては、体調管理が特に難しくなる季節でもあります。
今回は、この時期を健やかに乗り切るためのセルフケアと、自分を守るための「ストレス対処法(コーピング)」についてご紹介します。
私たちの体には、周囲の環境変化に合わせて体温や代謝をコントロールする「自律神経」が備わっています。
しかし、梅雨時期のように低気圧が次々と通過する季節は、耳の奥にある気圧センサーが過剰に反応し脳にストレスを与えてしまいます。
その結果、自律神経のバランスが乱れ、だるさや頭痛、不安感、無気力といった症状が引き起こされるのです。
特に障害の当事者の方にとっては、「病気が悪化してしまったのではないか」と不安になりやすい時期ですが、「天気のせいだから、今は無理をしないでおこう」と受け止めることがまずは大切です。
内耳の血流を良くして気圧センサーの暴走を抑える、簡単なマッサージです。朝の起き抜けや、雨が降りそうなタイミングで行うと効果的です。
雨の日は部屋にこもりがちだからこそ、室内の環境を少し変えるだけで脳へのストレスを大幅に減らすことができます。
●「除湿」で体感を軽く: 湿度が60%を超えると体の中に熱がこもり、だるさの原因になります。エアコンの除湿機能などを使い、湿度を50〜60%に保ちましょう。
●「光」で脳をシャキッと: どんよりした曇り空は脳に眠気や鬱々とした気分を作ります。朝起きたら部屋の電気をつけて明るくしましょう。
●「香り」でリフレッシュ: 柑橘系やペパーミントのすっきりしたアロマは、一瞬で気分を切り替えるスイッチになります。
今回ご紹介した耳マッサージや部屋づくりの工夫も、立派な「コーピング(ストレス対処法)」の一つです。
コーピングとは、ストレスを感じたときに、それに対処するためにとる意図的な行動のこと。
ポイントは、「雨の日用」「イライラした時用」など、自分なりの『これをすると少し楽になる』というメニュー(コーピングリスト)をあらかじめいくつも用意しておくことです。
障害の特性と付き合いながら安定して仕事を続けるためには、こうした「自分の機嫌の取り方」をストックしておくことが非常に有効な手段となります。
長く安心できる就労を叶えるためには、不調の波が来たときに一人で抱え込まず、適切な支援を受けながら、自分のペースをコントロールしていくスキルが不可欠です。
atGPジョブトレの支援プログラムでは、スタッフと一緒に自己分析を行い、自分自身のストレスのサインや、それに対する具体的な対処法をまとめた「自分専用の取扱説明書」を作成するワークを行っています。
一人で体調不良を抱え込むのではなく、自分の特性を知り、周囲に上手に応援を頼むスキルを身につける。
それこそが、新しい仕事に就いた後にあなたを守る大きな盾になります。
6月のどんよりした季節も、無理に全力を出そうとせず、まずは自分を労わりながら、一歩ずつ進んでいきましょう。
皆さんの「体調の波」も含めて、いつでも温かくサポートしています。
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