私は、前の職場で体調を崩し、うつ病を発症して休職を経て退職をしました。
3か月ほど自宅で療養し、医師からの就労許可をもらいましたが、診察では就労に関するアドバイスはほとんどもらえないため、就労と治療の両立という観点からアドバイスをしてもらえる第三者機関を探していました。
仕事のブランクが長引いて当時は相当自信を失っていたこともあり、求人を探していても再び働くイメージが持てませんでした。その中で、就労移行支援制度の存在を知り、今の自分に必要な支援を受けられるのではないかと考えました。
atGPジョブトレ横浜の体験を希望したのは、他と違い、うつ病に特化したプログラムがあったためです。事業所の雰囲気が良かったことと、通所している方が落ちついた大人の方多く、一人一人が真剣にプログラムに取り組んでいることに魅力を感じたため、通所することを決めました。
プログラムは多岐にわたります。ひとつひとつを真剣に取り組むとかなりエネルギーを使いますが、取り組んだ分だけ自信がつきました。全体的にグループワークが多いため、ほかの人の発言や指摘から習得できるものも多かったです。
一方で、1から10まで与えられるのではないため、自分が今後どのように過ごしていきたいかを明確にしていかないと、モチベーションが続かないようにも思えました。
バックグラウンドが異なる人と交流することで、学校や会社では知ることができなかった自身の得手不得手を知ることができたことも大変良かったと思っています。
私は、環境の変化に適応することが苦手であったため、慣れ親しんだ業界に戻って会社に適応することで、長期就労を目指そうと考えました。一方で、同業界では、障害者雇用が進んでいませんでした。そのため、障害を開示しない、いわゆるクローズに近い形での転職活動を行うことになりました。
ただ、完全に障害を隠すのではなく、病名自体はオープンにしないで、休職して退職に至ったことを職務経歴書に記載する形で活動していました。そのため、面接してくださった企業は、前の会社で挫折したことを知ったうえで書類選考を通してくださっていたように思えます。面接したすべての企業で、「最終的に企業を選ぶポイントは何か」を聞かれたため、私は、自己分析を踏まえて長く働くイメージが持てることを重視していると正直に伝えました。不安を正直に話すことで、求人票やホームページにはない情報を教えていただくことができ、選考を重ねるごとに働くイメージが深まっていったように思えます。内定をいただいた後もすぐに決断はせず、会社見学や面談をお願いしてとにかく働くイメージを膨らませたうえで就職する決断しました。
振り返ってみると、決して順調な転職活動ではなかったように思えます。そのような中でも、atGPジョブトレに通い続け、自己理解を深めることは優先的に行ってきました。atGPジョブトレの活動を通じて、自身の過去を受け入れ、得意なことを見極め、苦手なことにどのように対処していくかを考えて、自己対処できる自信をつけられたことが、選考の最終段階で大きく活きたと思っています。
オープンでの転職活動とクローズでの転職活動とで、それぞれメリット・デメリットがあると思いますが、転職活動を行う立場として、やるべきことに大差はないように感じています。一人で活動していては得られない気づきを、atGPジョブトレの活動を通じて習得して、転職活動における納得感を高めていっていくことが大切になると考えます。
私も、atGPジョブトレで得た気づきを忘れずに、次の会社で長く働けるようにがんばります!
atGPジョブトレ 公式HP :https://www.atgp.jp/training/
お問い合わせ・見学・相談:https://www.atgp.jp/training/inquiry
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