卒業生 Nさん(ASD、30代男性、通所13ヵ月、専門コンサルタント会社に就職)

 ①   入所までの経緯

いくつかの場所で働いてはみたものの、集団に馴染むことができずに失敗を繰り返し続け、思い悩み続けていました。そんな姿を見かねた母より心療内科の受診を薦められ、そこで発達障害の診断が下った時、内心で安心感よりも今後の人生に対する不安が勝っていました。

 

その後、地域の支援スタッフのサポートを受けながら障害者枠での就職活動を始めましたが、当時の私は「早く復職しなければ。無職は嫌だ!」と焦燥感に駆られており、それまでの事を反省する心の余裕はありませんでした。当然そんな状態では就職活動もままならず、やっとのことで入社した復職先でも、焦燥感と自己理解不足が原因となり、長続きすることはありませんでした。

 

退職後、支援スタッフから人との関わりの中で今一度自分を見つめなおす時間と場所が必要だと云われ、atGPジョブトレ大手町を紹介されました。

GW直前、不安と緊張感で一杯の中での体験入所中にある職員の方から「ゆっくりやっていこう」と優しい笑顔と言葉を頂いた時、ふっと焦燥感から解放された事を今でも覚えています。

 

 

②   入所してから

そしてGW明けから通所を開始。その中で色々な事がありました。

初めての個人課題発表の際に周囲から「こんなに弾ける人とは思わなかった。」と言われたこと、

自己探究研修の中で自らの失敗経験を振り返る中で「そんな風には見えない」と言われたこと、

チーム形式で取り組む課題の際、リーダーとして意見交換や作業割り振りだけでなく、休んだ人分の作業フォローや職員さんへの報告等やること満載の中、全員でやり遂げる事ができた事。

 

そんな通所の日々を過ごしていく中で、自分の今までの失敗と焦燥感の源が「思い通りにならないと気が済まない」特性であることに気づく事ができ、それ以降人からの意見を聞く為に私の口癖は「~だと思うんだけどどうだろう?」になりました。

 

 

③   就職活動を開始してから

そして昨年の秋頃、就職活動を開始。活動内容自体は学生時代に経験しているので程よい緊張感の中で進めることが出来ました。ただ以前と違うことは周囲と連携しつつ焦らずに一つ一つのステップに時間をかけて行うことを心掛けた事です。

 

会社見学、書類作成、企業選定などを約4ヶ月にわたって行い、年明けからは企業実習にも参加し、参加時には「いつも通りをいつも通りに」を目標に、通所時と変わらずに行動する事を心掛けたお陰で良い評価を頂く事ができました。

 

そして2月末、緊張の中で迎えた一次面接。今までの通所で見出してきた事を飾らずに伝えたのが良かったのでしょうか。無事通過することが出来ました。

しかし二次面接に向けて準備を進めていた最中、想像だにもしなかった事が起こりました。

 

 

④   コロナ、そして・・・

4月上旬、緊急事態宣言に基づいた在宅体制に入ったことで環境が激変。通所も就職活動もすべてオンライン、外出もほぼ自粛の中で窮屈な思いを強いられながらも、実習の際に立てた目標である「いつも通りをいつも通りに」を思い出し、今出来る事を粛々と進めてきました。

 

そしてオンラインでの二次面接。対面時と変わらぬ姿勢で臨み、通所開始から約一年が過ぎた日に内定通知。PCの画面前で静かに喜びに震えました。

 

そして今、一年前とは劇的に変化した環境の中でこの記事を書いています。

入所前には想像できない位様々な事が自分の内外で変化しました。その中においても自分が出来る事は「焦らずに、いつも通りをいつも通りに」を心がけ、周囲の言葉に耳を傾けて行動することだと今は思います。

 

 

⑤   最後に

ここまでサポートして頂いた職員の皆さん、atGPジョブトレの皆さん、有難うございました。皆さんからは言葉の有無に関わらず、様々なメッセージを頂きました。

 

そしてこのブログを読んでいるであろう皆さん、いそひとatGPジョブトレ大手町はお互いを見つめ直し、一緒に前に進む事ができる場所です。そして誰もが「焦らずに、いつも通りをいつも通りに」できる人になれると私は思います。

 

 

 

職員から

どんな時もまっすぐで誠実なNさん。atGPジョブトレ通所時は体調管理をしっかりされ皆勤賞の常連でした。これからも自分らしさを大切にされてください。

 

atGPジョブトレ 公式HP https://www.atgp.jp/training/
お問い合わせ・見学・相談:https://www.atgp.jp/training/inquiry

 

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