卒業生 Dさん(ADHD、20代男性、通所6ヵ月、人材業界に就職)

■通所を決めるまで

 私が発達障害であることに気づいたのは大学生になってからのことでした。

入学した当初から学習面、生活面で「困り感」を抱えていた私にとって、

日々大学へ通うということはとても辛く、ストレスの溜まるものでした。

単位の取得も遅れがちになり、ぼんやりと感じていた苦手意識は

どんどん膨らんでいき、自分に自信を失くしてしまい、気づけば大学に

通えない状態になってしまいました。

留年も決まり、自分がどうしたらいいのかも分からず悩んでいるとき、

発達障害について知り、実際に診断を受けたのは大学4年生の11月でした。

卒業後も自分の将来について具体的なイメージを描くことが出来ず、

障害者枠で働くのか、一般枠で働くのか、それすらも自分の中で

定まらないまま日々を過ごしていました。

そんなある日、障害者就業・生活支援センターで就労移行支援を利用して

就職していくことをすすめられ、紹介された事業所の一つがatGPジョブトレでした。

見学と体験通所を経て、実際の職場での業務を想定した職業トレーニングを

受けられること、事業所や通所者の方々の雰囲気が自分に合いそうだと

感じたことから通所を決めました。

 

■通所から就職まで

 通所を始めた当初、すっかり夜型になっていた生活リズムを無理やり

元に戻したため、最初のころは睡眠の質も悪かったのですが、

職員の方や主治医と相談しながら帰宅後の過ごし方などを工夫し、

少しずつ睡眠の質を改善することが出来ました。

また、就職にあたって不安に感じていたExcelのスキルは自習時間で練習し、

職業トレーニングで実践することで、徐々にスキルアップすることが出来ました。

苦手に感じていた報連相については、職業トレーニングで上司役の職員の方、

通所者の方とのグループワークで意識をしながらコミュニケーションを

取ることでスムーズに行えるようになりました。

様々な職業トレーニングや研修を通して自身の特性に対しての理解を深めるだけで

なく、職員の方や通所者の方のフィードバックや会話の中から自分でも

気づかなかった得意なこと、苦手なこと、ストレスに対する課題に気づき、

整理することができました。

そうして、自身の障害特性についての理解を深め、スキルを身につけ、自己評価の

低さに気づき、ストレスに対する対処方法を身につけることで、大学生活で

すっかり失くしてしまった自分への自信を少しずつ取り戻すことが出来ました。

 その結果、通所から約半年でご縁のあった企業様より内定を頂くことができました。

 

■おわりに

 自分の障害のこと、自分の将来のことについてどうしていいか分からないまま、

人生の迷子になっていた私が、こうして自己理解を深め、将来のことを考え、

自分への自信を取り戻すことが出来たのもatGPジョブトレへの通所があってこそだと

感じています。

 人生に悩み、障害に気づき、どうするべきか分からず、他の人よりも遠回りを

した人生ですが、いまこうして就職して社会に出られることに感謝し、そんな迷子の

時期も必要だったと笑えるような人生にできるよう、無理のない範囲で少しずつ

努力を積み重ねていければと考えています。

 

atGPジョブトレ 公式HP :https://www.atgp.jp/training/
お問い合わせ・見学・相談:https://www.atgp.jp/training/inquiry

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