私は以前、大手運送会社の配達員として働いていました。今から、7年ほど前に人員削減により、職員一人当たりの負荷が以前と比べて重くなり、余裕がなくなってしまいました。私は人より作業が1時間余計にかかったり、苦情処理を自分の対応だけで処理できず、上司の手を借りることもありました。このようなことから職場の同僚から仕事のできない迷惑な人と判断され、共同作業に協力してもらえないこともありました。
こうした状況に悩み、心療内科で診療を受け、検査したところ、広汎性発達障害と診断されました。しかし、診断が出ても、仕事を辞めて、再就職を目指す当てもなく、そのまま仕事を続けていました。それから、2年半年後、勤務中に出先で、仕事上のミスをしてしまいました。ミスの対応をめぐって、同僚の協力が一切ない状態で、通常の業務もこなしつつ、ミスの対応もしなければなりませんでした。そのことが強いストレスになって、パニックになり、会社を退職するまで休職してしまいました。
休職期間中は、復職もしくは障害者雇用の再就職のどちらかで随分と悩みました。結局、退職する半年前に、復職は元の職場に戻るのが条件なので断念しました。それからは、障害者雇用で再就職を、と考えて、パソコン学校に通い、パソコンスキルを身に付けたり、就労移行支援施設の体験通所をしていました。
4月からatGPジョブトレ秋葉原第2に本通所を始めました。atGPジョブトレでの訓練プログラムを通して、自分自身の広汎性発達障害の症状が具体的に理解できました。私の場合、複雑な指示を理解するのに時間がかかる、初めての環境に慣れるまで、時間がかかることがはっきりしました。
自分のできる対策として、メモを取る、場数を多く踏む、があります。会社にお願いする配慮として、指示をひとつひとつ出してもらう、指揮系統を統一してもらう、最初は自分のペースで出来る作業を任せてもらうことです。こうしたことを踏まえて、障害者雇用で求人がある3社の採用試験に応募したところ、その内の1社から内定を頂くことが出来ました。
最後に皆様に伝えたいことは、障害者雇用で就職するに当たって、大事なことは自分の障害について説明できることだと思います。自分で出来る対策と会社への配慮を分けて伝えられると良いです。皆様がひとりひとりの体調や障害の事情に配慮してもらい、長く勤められる職場に就職されることを願っています。ありがとうございました。
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