私は、前の会社に入社してしばらく経ってからADD(注意欠陥障害)の診断を受けました。幸いにも、診断後に出された薬が劇的に効き、仕事に集中できるようになりました。しかし、与えられた仕事を終えても「ミスをしていないか」や「機嫌が悪いのは私のせいではないか」と不安になりやすく、自分が行った仕事を「認める」「評価する」ことができませんでした。自分に自信がありませんでした。
また、発達障害が分かったものの受け入れきれず、引け目を感じていました。特性を見せないように必死で、自分の体力以上の仕事を引き受けて、帰ってすぐ寝るというような日々でした。日々の疲れと、内部の病気への対処の遅れが、退職に繋がりました。
退職後に訪れたハローワークでは、就労移行支援を利用して就職していくことを薦められました。その時点で、発達障害を受け入れて生きていくことを決めました。調べたところ、発達障害者向けの就労移行支援事業所のatGPジョブトレが見つかり、体験入所を申し込みました。見学した際の、事業所の雰囲気・職員さんの親切な対応・具体的な設定の職業トレーニングに惹かれ、atGPジョブトレ秋葉原第2に入所することを決めました。
通所を始めた当初は、週5日通うのが難しかったです。内部の病気の合う薬が見つかり毎月のリズムが安定したため、atGPジョブトレに徐々に通えるようになりました。
Excelの関数は、atGPジョブトレに来て、1から学びました。苦手意識がありましたが、全員が理解するまで丁寧に教えるプログラム構成になっており、VLOOKUP・ピポットテーブル・グラフの作成などの操作ができるようになりました。
職業トレーニングは、個人とグループで行うものの、2種類があります。職員さんや通所者さんと報連相しながら、納期までに資料を仕上げて、発表することを繰り返していきました。その中で、自身の得手・不得手などの自己理解や、他者理解が深まりました。発表後のフィードバックから内容を改善していき、学んだPC操作を用いて、クオリティをあげていくことができました。
私の課題であった自分の行ったことを「認める」「評価する」ことが少しずつできるようになりました。
通所が安定した9月頃に、職員さんから紹介を受けた製薬会社で、実習を行いました。習った関数を実際に使ったり、職業トレーニングで経験した通勤交通費計算の業務を行ったりしました。atGPジョブトレで学んだことをそのまま活かすことができました。無事一ヶ月の実習期間を終え、実習先の担当者様から私の仕事に対しての評価をいただき、自信につながりました。
本格的に就職活動を開始したのは、10月頃からです。応募書類は、職員さんに5・6回添削をしていただき、満足いく内容に仕上げることができました。また、自身の課題や、どのような職場で働きたいかなどを職員さんや通所者さんとの話の中で整理することができました。合同面接会、事業所見学会も何度か参加しました。職員さんが同行した際には、些細なことでも相談し、参考にさせていただきました。
面接回数を重ねていって、二次面接に進める企業が多くなってきました。職員さんは何度も面接練習の機会を作ってくださり、相談にものってくれました。企業の面接直前に、不安でしょうがなくなり、事業所に電話したことがありました。優しいお言葉をいただいたおかげで、少し落ちついて面接に臨むことができました。沢山の方に支えられ、通所から約9ヶ月でご縁のあった企業様より内定をいただくことができました。
就職活動はとてもエネルギーを使うものです。学生時代は一人で苦しんで行った記憶があります。今回、支援者がいるということの幸せと、心強さを実感しました。入所前は自信をなくし、どんな仕事に就くかもイメージできておらず、不安でいっぱいでした。atGPジョブトレでの訓練・職場実習・同じ障害を持つ通所者さんとの交流は、心の支えになりました。これまでの9ヶ月は、私にとって大きな財産になりました。
これから入社する職場では、できたことを認めて、自分のペースで仕事に臨むつもりです。ご指導、ご鞭撻ありがとうございました。
atGPジョブトレ 公式HP :https://www.atgp.jp/training/
お問い合わせ・見学・相談:https://www.atgp.jp/training/inquiry
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