私は小学校時代からクラスの他の生徒となかなかなじめず、授業中に椅子に正座してしまう、教科の得手不得手が激しいなどの傾向があり、周りとは違うという感覚を覚えていました。ただアスペルガー症候群、ADHDはまだ知られていない時代でしたので特別の対策を講じることはありませんでした。2016年半ばに正式に上記の症状を抱えていることが精神科医により判明し、むしろ安堵しました。
しかしながらそんな中、2016年12月に障がいを伝えずに勤務していた会社を不本意ながら辞めることになってしまいました。再就職する際、今までの職歴、年齢などを考慮に入れると、果たしてまともな職に就けるのであろうか、真っ当な生活を送られるか見通しが立たなくなり、非常に暗澹たる気持ちになりました。しまいには妻と離婚、自身の自殺まで真剣に考えてしまう位精神的に混乱してしまいました。
このような時にお世話になっている東京しごとセンターの方から障がい者就職に熱心なハローワーク上野を紹介頂き、同所からatGPジョブトレを紹介頂きました。紹介頂いたatGPジョブトレ大手町に2017年2月から体験通所し、明るく活気があり自分自身に合いそうだと思い通所を決意しました。同年4月からは新設されたatGPジョブトレ秋葉原第2に移籍しました。
atGPジョブトレ秋葉原第2で受講したプログラムは15分位の(1)「短時間研修」、1時間半から2時間半の(2)「長時間研修」、(3)「職業トレーニング」、(4)「就職支援」に大きく分けられます。
(1)は、「タイピング練習」、SPIに頻出の問題を解く「脳トレ」、心身の調子を整える「呼吸法」、今後の業務で電話対応をすることを想定しての「メモ研修」があります。
(2)にはExcelで「if」、「vlookup」等の関数やピボットテーブルなどを学び他にもWord、PowerPoint、Outlookの操作方法を学ぶ「パソコン研修」、就職活動にあたってどんな心構えで、どんな段階を踏んでから就職活動をするべきか学ぶ「就活研修」、挨拶の仕方、敬語の用法や他人とのコミュニケーションの仕方を学ぶ「マナー研修」、自身の考えから感じ方の傾向を発見する、問題解決などを学ぶ「ストレスマネジメント」があります。
(3)では模擬の会社の社員として勤務し、実際の職場でも直面しやすそうな課題、例えば社員の交通費支給額の策定、ロゴマーク作成などに取り組みます。グループワークでは5、6人の通所者でグループを作り、ダイバーシティ推進、観光ツアーの作成などをします。協調性、日程管理、報連相、論理的思考などが問われます。
(4)は2週間に1回職員と一対一で行う面談、履歴書、職務経歴書添削、性格、能力、通所者の適正、特性などをもとに職員が作成して下さる「プロフィールシート」があります。これらを通じて書類選考や面接に臨みます。場合によっては職員が通所者の面接に立ち会って下さるときもあります。
atGPジョブトレは自身の障がい特性を見つめ理解したり、得手不得手を把握したりする自己受容、上記にある豊富なプログラムを通じて自身の能力向上も図られます。この上で自身の条件に合致する会社を見つける事ができます。確実に安定した勤務を希望されている方は検討してみてはいかがでしょうか。
おかげさまで職員のご協力、通所者の励ましもあり、ありがたいことに就職を決められました。その際、職員の方が自身の能力と会社の業務内容や雰囲気などが合う職場を探し見つけて下さりました。今後はその会社で長く働き、これにより恩返しそして同時に社会貢献もして参ります。約1年間お世話になりました。感謝の言葉をいくら並べても私の謝意は表現しきれません。本当にありがとうございました。
atGPジョブトレ 公式HP :https://www.atgp.jp/training/
お問い合わせ・見学・相談:https://www.atgp.jp/training/inquiry
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