【通所期間】

2021年6月～2022年2月末

【通所決定までの経緯】

　新卒で入社した会社で、過度な残業や環境のミスマッチを経験し、双極性障害を発症しました。2年半ほどで退職したのち、障害者雇用での就労を検討し始めました。当時は体調が安定しておらず職歴も少なかったことから、一人で転職活動を進めることは困難だと判断し、転職エージェントの利用や就労移行支援事業所・リワーク施設への通所を考え始めました。

　通所決定前は転職エージェントに登録し、就活を進めながらatGPジョブトレの体験通所を数回続けました。その中で、今の自分にはまだ就労できるだけの体力や対処能力がないと判断したため、一旦就労移行支援に通うことに集中し、時期を見て転職活動を再開しようと考えました。

【atGPジョブトレ横浜に決めた理由】

　就労移行支援事業所は数が多く、事業所によって特徴は大きく異なります。そういった状況で私がatGPジョブトレ横浜に決めた理由は3つあります。

まず、atGPジョブトレ横浜はatGPのエージェントと提携しており、希望すれば求人の紹介をしていただける点が最大の魅力だと感じました。atGPは障害者雇用での内定実績が豊富で、求人数もとても多いです。書類作成や応募手続きもサポートがあるため、就職活動での負担が大きく軽減されます。

もう一つの理由は「プログラムの内容が充実していること」です。atGPジョブトレ横浜では実際の職場を想定した「職業トレーニング」や自分の障害、過去に対して深く考える「自己探究研修」、「セルフマネジメント研修」が用意されています。これらの研修を経て、ビジネススキルのリハビリだけでなく、障害者雇用では大切になってくる障害理解を深めることができると思いました。

最後の理由は「利用者のみなさんのお人柄」です。研修を体験していて、それぞれの方が障害と向き合いながら目標をもって日々取り組んでいらっしゃると感じました。そのお姿を見て自分も頑張りたいと思ったし、新しい目標に気づくこともありました。また、これまでの職歴やスキルが豊富な方が多いため、お話していて勉強になることがとても多かったです。

　離職・休職中の方は多くの時間を就労移行支援事業所で過ごすことになります。私はatGPジョブトレ横浜だけを見学し通所決定に至りましたが、基本的には何箇所か見学して自分の求めるスキルが身につく場所か、雰囲気が過ごしやすいか、通える場所か、などさまざまな観点から比較した方がよいと思います。

【通所開始～安定通所まで】

　atGPジョブトレ横浜に通所し始めたものの、最初の一か月は週3、午後のみの少ない頻度での参加となりました。それまで長きにわたって昼夜逆転の生活を続けていたことと、別の持病の調子が思わしくなく、毎日朝10時からの通所は困難だったからです。

　そんな中でも少しずつ体調が改善されてきて、午前から活動できるようになってきました。他の利用者さんから「遅刻でもいいから午前から来てみたら？」とアドバイスされたこともあり、7月ごろから午前中も通所を開始しました。その後徐々に安定していき、9月には週5回、10時～16時まで通所できるようになりました。

【就職活動開始～活動中】

　2022年4月からの就労を希望していたため、10月ごろになり応募書類の作成を始めました。11月からはatGPのエージェントサービスに登録し、実際に応募を開始しました。20社ほど応募し、書類選考を通過したのは6社でした。この際、エージェントの方が応募書類の添削や企業とのやりとりを行ってくださったため、自分で行う作業が大幅に減り、ストレスが少なく活動できたことが本当にありがたかったです。

　書類通過後はエージェントの方や施設の職員さんと面接練習をしたうえで、本番を迎え、自分でその振り返りを行うという一連の流れを繰り返す日々でした。当初は面接後に自分の発言を繰り返し思い出してしまい、後悔することが多かったのですが、「振り返りは一度だけ」と決めることで悩みすぎることを防ぎました。また面接では定番の質問がほとんどなので、面接を繰り返すうちに徐々に回答がスムーズになります。緊張や不安も多い日々でしたが、そういった自分の成長を感じる場面も多く、充実した毎日だったと思っています。

【就職活動終了】

　2か月半ほどの就職活動の結果、4社から内定を頂くことができました。その中でも発症以前から希望していた職種、業界の企業様から合格を頂けたため、入社意思自体はすぐに固まりました。

　とはいえ、入社決定後も仕事に対する不安はたまに顔を出すことがありました。ブランクが長いため続けられるか、また短期でやめてしまうのではないか、体調やスキル的にほかの方についていけるか、など色々なことを考えましたがそのたびにスタッフの方や知人、家族に相談し、不安な面よりも楽しみな面を多く見て、新しい環境へ乗り出していこうと気持ちを切り替えました。

【振り返って思うこと】

　就職活動では自分なりにどのような環境で働きたいか、その中でも譲れないものはどれなのかを考えることが非常に重要だと感じています。志望順位が同じくらいの企業様から複数内定を頂いた際、自分の軸がはっきりしていなかったためどちらに進むべきか分からなくなってしまう瞬間がありました。就職は大切な決定ですが、転職活動の場合検討の時間が豊富にあるわけではありません。就職活動に進む前から就労後のイメージをしておくことが、良い意思決定につながると考えています。

以上、長くなりましたが参考になりましたら嬉しいです。

卒業生5号

atGPジョブトレ 公式HP　：https://www.atgp.jp/training/
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