卒業生 隈図言さん(仮名)(ADHD、20代男性、通所13ヵ月、外資系ITコンサルティング企業に就職)

僕は小さいころからずっと、自分には何が足りず、何を必要としているのかもわかりませんでした。しかしADHDに効果のあるお薬を飲みはじめてからは、自分が置かれている状況について考えられるようになっていき、あるとき「僕は僕を理解してほしいらしい。しかし僕は、他の誰か1人でも理解しようとしていただろうか」と過去を悔いました。

 

そうして僕は、人を言葉で理解することを目指し、コミュニケーションについて、それまでより懸命に真剣に考えるようになりました。

 

ところが、ずっと考えのあやふやな状態だった僕が人を理解しようとするには、言葉をとても細かく扱う必要がありました。こうしてコミュニケーションについて試行錯誤をはじめた頃の僕は、非常にカタい言葉づかいでした。

――先ほどの「言葉で理解すること」も、当時の言い方では「厳密な言語的表現により知見を拡張し、身の振り方を模索する」というようなものでした。

 

あるとき私は「人に理解してほしいのであれば、まず自分が自分を理解している必要がある」と思いました。それから「自己分析」に重きを置いて就労移行支援事業所を探すこととし、答えに選んだのは「atGPジョブトレ」でした。

 

こうしてatGPジョブトレ大手町で就職活動を始めましたが、その前に大きな課題がありました。

私は障害特性として過集中になりやすく、また体調が不安定だったので、もし就労するとなっても仕事を続けられるのか、という不安を解消したかったのです。

 

私は、atGPジョブトレへの通所をとおして、自らの体調安定に有効な方法を試行錯誤しました。職員さんにクッションやアロマの持参を相談したときも、真剣に検討していただいた上でご許可もいただき、とても親切にしていただいたお蔭様で、体調の安定を具体的かつ効果的に実現することができました。

 

それから実際に求人へ応募するフェーズに移行しましたが、私の話し方はなんともカタく、内容もきわめて抽象的で、また場の空気を考えて話す/動くということも苦手でした。これらの苦手さに加えて最終学歴は高校卒で、就労も障害者雇用枠とあっては、適職の発見や就労は、とても狭き門でした。

 

そのため就活をすればするほど、自分の状況を冷ややかに見つめては不安になって、挙句の果てに私は、友人と遊ぶたびに「おい、就職しろよ」などと言い出すほどでした。

 

しかし、atGPジョブトレへの通所の中で、話しているときに気をつけるべきことや、その考え方を自分なりに理解していけたことで、今までの私には無かった「社会の一員としての生き方」が築き上げられていきました。

 

こうして適職を発見すること、それから念願の就労も達成できました。

 

私は、atGPジョブトレで新たな自意識と自覚を得ましたが、今後はこの自分らしさを意識しつつも過去の後悔や柵を忘れずに、それでいてただ悲観するようなことも無く、安定就労を叶えたいと思っています。

 

atGPジョブトレは、ありたい自分に繋がるための環境が様々な面で整っているところだと思います。

 

現在通所されている利用者の皆さん、そしてこれから通所しようかと悩まれていらっしゃる方も、自らに必要なことが何かを見きわめてから、焦らずに試行錯誤/検討を重ねることで、納得感に満ちた生き方が実現できると思います。

 

私も、本稿をお読みの皆さんも、人生はこれからも勝手に進んでいってしまうことと思いますが、頑張ることはもちろんいつでも休むこともできます。しかし、そうしたくてもそうできなくて、苦しみのド壺にハマってしまっているのであれば、atGPジョブトレは、きっとその助けになってくれると思います。

 

末筆となりましたが、職員そして利用者の皆さん、1年間ありがとうございました!!

 

職員さんにはこれからも、利用者さんに親身なスタイルを貫いてくださいますよう、お願いします!

 

 

(職員から)

何事にも積極的で向上心の強い隈図言さんには、ぴったりの企業に就職が決まりましたね。隈図言さんと職場が、どんな化学反応を起こすのか、とてもわくわくしています。しなやかに、したたかに、時を積み重ねていってください。

 

atGPジョブトレ 公式HP https://www.atgp.jp/training/
お問い合わせ・見学・相談:https://www.atgp.jp/training/inquiry

 

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