atGPジョブトレは東京工科大学メディア学部と、企業における障害者雇用促進を目的とした体験型コンテンツの開発で連携することとなりました。
体験型コンテンツとは、音響シミュレーション技術を用いて多彩な「聞こえ」の状態を模擬体験できるものです。
具体的には、一人ひとり違う様々な「聞こえ」、騒がしい環境の中での「聞こえ」、背後から呼びかけられた時の「聞こえ」など、職場での様々なシチュエーションで必要な情報を聞きとらなければならない状況を体験します。
体験コンテンツ開発プロジェクトの中心である東京工科大学メディア学部の吉岡英樹先生は、様々なイベントでの講演や展示会を通して聴覚障害当事者の方々や企業が直面している課題に向き合い、日々コンテンツのバージョンアップに尽力されています。
東京工科大学メディア学部の吉岡先生が、atGPジョブトレのスタッフ向けに体験コンテンツを使用したワークショップを開催くださりました。
「聴覚障害の方の聞こえ方、コミュニケーション方法は100人いたら100通り。どう聞こえるのかをその方に教えていただくのは難しい。この体験コンテンツは聴覚障害の方を理解するための入口。聴覚障害の方々の雇用促進のための最初の一歩にしていきたい」と吉岡先生はお話しされます。
吉岡先生のお話に真剣に耳を傾けるスタッフ
参加したスタッフはヘッドフォンをつけてさまざまな「聞こえ」を体験。
片耳からしか聞こえない、斑(まだら)に聞こえる、多くの音がする環境で必要な情報を聞き取る(カクテルパーティ効果)…。
8分間のコンテンツを体験します
コンテンツを体験後、グループに分かれて体験した感想や聴覚障害当事者の方々への支援を話し合いました。
自分だけが聞こえない、雑音の中で聞き取ろうとする状況はとてもストレスが多くイライラした、途中から興味を失い聞くのをあきらめたというスタッフもいました。
聞こえない状況に疎外感や孤独感を覚え、安心感を与えるコミュニケーションをしたい、優しさや丁寧さがないと理解のズレを生じさせてしまうと実感できました。
コンテンツの体験をどう支援に生かしていけるか、
活発な意見交換が行われました
ブギーボードやUDトークの使用、口を大きく開けて話す、一文を短く話す、本人に確認しながら話す、前から話しかける、挨拶だけでも手話ができるようにしておく、等々、私たちができることで歩み寄りが必要です。
相手から見た自分の指文字は見方が違う。
吉岡先生はそんな細やかな支援をされています
就労すれば1日8時間、業務で人と接する機会が増えればミスコミュニケーションも増えていきます。
多くの人と一度にコミュニケーションを取る場合、誰が話しているかも把握しなくてはなりません。
聴覚障害の方々向けの様々なサービスが開発されつつありますが、まずは企業の方々にもこのコンテンツを体験いただき、聴覚障害当事者の方々の状況を自分事にしていただくことが最初の一歩になることは間違いありません。
atGPジョブトレの運営会社である株式会社ゼネラルパートナーズから
プレスリリースが配信されました。
10月末にテレコムセンタービル/日本科学未来館で開催された科学技術振興機構主催「サイエンスアゴラ」に体験コンテンツが出展されました。
「サイエンスアゴラ」とは、異なる分野・セクター・年代・国籍を超えた社会と科学とをつなぐ活動を紹介する展示会です。
atGPジョブトレのアイデアも取り入れたコンテンツも含め、数百名の方々がコンテンツを体験されました。
サイエンスアゴラ出展の際のブースの様子
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atGPジョブトレではいつでも無料で見学や体験を受け付けております。
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