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6月9日、東京医科大学聴覚・人工内耳センター(ACIC)主催の講演会が東京医科大学病院内で開催され、第2部「難聴と社会参加」でatGPジョブトレ大手町の杉田が登壇しました。
講演テーマは「聴覚障害者の就労支援現場で見えたこと~安定就労を目指して~」。
約100名の来場者の方々にむけて、聴覚障害者が安定就労を目指すためには何が必要かを講演しました。
はじめに、「社会問題をビジネスで解決する」というatGPジョブトレの運営会社である株式会社ゼネラルパートナーズの理念や事業内容の紹介に続き、データを提示しながら障害者雇用市場の現状を説明しました。
2024年4月より障害者の法定雇用率が段階的に引き上げられ、聴覚障害者の採用に積極的な姿勢を示している企業は年々増加、障害者雇用市場は伸びしろが大きい現状といえます。
令和5年 障害者雇用状況の集計結果(厚生労働省)
次に、就労移行支援の役割と、聴覚障害に特化した就労移行支援であるatGPジョブトレ大手町「聴覚障害コース」の3つの柱①模擬職場トレーニング②聴覚障害に特化した研修③就職後も見据えた支援を具体的にお話ししました。
atGPジョブトレの支援方針の一つ、atGPジョブトレは体験や失敗から学ぶ「実験の場」であることは、来場した方々に興味を持っていただけたようです。
atGPジョブトレ大手町で聴覚障害者と接して見えてきたこととして、聴覚障害者の就労後の困りごとには以下のようなことが考えられます。
・職場で上司や同僚とうまくコミュニケーションが取れず、解決策もわからない
・自分の聞こえの程度やサポートしてほしいことを人にうまく伝えられない
・ろう者文化と聴者文化の違いで誤解されてしまう
・日本語の理解のズレが生じやすい
「聴覚障害」は聞こえ・コミュニケーション方法、日本語力、重複障害の有無と、一つにくくれない個人差があります。
また、採用した企業も個人差がある聴覚障害者とのコミュニケーションがうまく取れず対処法がわからないといった状況なのです。
atGPジョブトレ大手町「聴覚障害コース」は長く安定して働いていくために、その個人差の「自己理解」、「コミュニケーション」に重きを置いたカリキュラムとなっており、個人ワークだけでなくグループワークを取り入れて話し合いや役割分担をしながら企画・業務を進行するなど、工夫されています。
実際のカリキュラムや具体的な取り組みも紹介しました。
・職業トレーニングで、実際に職場で働いていることをイメージした実践的な業務に取り組む
・聴覚障害に特化した研修で、様々な情報保障を用いてコミュニケーション研修や聴覚障害の困りごとへの対処法を身に着けるセルフマネジメント研修、ビジネスマナーやパソコン研修など多種多様な研修を実施
利用者の取り組み例
コミュニケーションボード(カード)
atGPジョブトレ大手町「聴覚障害コース」では利用者のそれぞれの障害状況、必要な配慮を自己理解し、企業に伝えられるように支援しています。
とはいえ、実際に働き始めると誰でも困りごとは発生します。
・一人で抱え込まない
・一度ですぐに解決しようとせずに対話を重ねる
・職場、本人の双方にとってWin-Winな調整をする
を念頭に、就職後も支援機関とつながっておくことをお伝えしています。
多くの来場者がatGPジョブトレのパンフレットを手にしてくださいました
最後の質疑応答では就労移行支援事業に関しての質問も多く、就労移行支援事業という福祉サービス自体があまり知られていないことを実感しました。
講演後は、来場者の方に声をかけていただいたり、パンフレットを手にしていただいたり、多くの方に興味を持っていただけたようで、有意義な講演となりました。
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