何が違うの?障害者採用と健常者採用何が違うの?障害者採用と健常者採用

障害者採用が健常者採用と大きく異なる点は、次の2点です。

  1. 求人の特徴
  2. 企業が採用時に重視するポイント

特に、はじめて障害者採用で就職・転職活動をされる方は、
これらを意識して進めていくことをおすすめします。

健常者採用との違い①求人の特徴

障害者求人には、次の特徴があります。

  • 「契約社員」「パート・アルバイト」の求人が多い
  • 「事務系」職種の求人が多い

理由は、障害者求人は配慮を得ながら働きやすい環境をつくることを意識しているためです。

・正社員求人
一般的に、フルタイム勤務が前提となっていて、転勤や配置転換がある仕組みになっています。
選考通過の難易度は高く、業務では他の健常者社員と同等レベルの成果を求められます。

・契約社員やパート・アルバイト求人
勤務地や配属先を固定しやすく、短時間勤務の検討も可能になります。
業務量や業務に求められるレベルについても、調整がしやすいす。

つまり、契約社員やパート・アルバイト求人は、
配慮を得やすく障害のある方にとって働きやすい求人なのです。

契約社員やパート・アルバイト求人だと、待遇が心配?

契約社員やパート・アルバイト求人だと、
「昇給がないのでは?」「急に解雇されるのでは?」といった心配をされる方が多いですが、
この点も、障害者採用は健常者採用と異なります。

・長期雇用を前提に採用される

多くの企業は、法定雇用率を継続して遵守するため「長期雇用を前提に」採用を検討します。
契約期間が定められた採用だとしても、
更新を前提に考えている企業や、契約社員の無期転換制度※を積極的に取り入れている企業がたくさんあります。

※無期転換制度とは
無期転換ルールとは労働契約法の改正により、同一の使用者(企業)との間で、有期労働契約が更新されて通算5年を超えたときに、労働者の申込みによって無期労働契約に転換されるルールのこと。
参照:厚生労働省有期契約労働者の無期転換ポータルサイト

・昇給の可能性はある

個人のパフォーマンスや業績などによって変動ありますが、
契約社員やパート・アルバイトだからずっと昇給がない、というわけではありません。
契約更新の場で昇給が検討されます。

atGPサイトに掲載されている求人は、長く働ける環境をつくるための準備や工夫がされています。
雇用形態に関わらず、積極的に応募していきましょう。

※注意点
・一部の企業は、各種事情により有期雇用や昇給なしでの採用をされています。
 継続雇用や昇給については、書類通過後に面接などの場で、忘れずに企業に確認しましょう。
・長期前提の入社だとしても、入社後の勤務状況によって契約更新されない場合があります。
・有給や社会保険については、勤務時間などの法律をご確認ください。
・給与以外の要素(福利厚生など)が正社員と等しいかは企業によって異なります。

なぜ「事務系」職種の求人が多いの?

障害者求人に「事務系」職種の求人が多い理由は、
障害のある方が配慮をもらいながら働きやすいためです。

外回りの営業職や、絶えず職場の人が入れ替わる販売職などに比べて、
社内で決められた人と勤務する事務職のほうが、企業は配慮が提供しやすいです。

お手洗いなど、障害に配慮した設備を設けやすく、UDトークなどの各種機器も取り入れやすくなります。

また、管理者の目が行き届きやすい場所で業務を行うことができるため、
業務などで困ったときに、都度相談に乗りやすい環境を準備できます。

健常者採用との違い②企業が採用時に重視するポイント

障害者採用において、企業が重視するのは次の点です。

  • 「継続勤務できる体調と自己の障害理解」があるかどうか

企業が書類を見る際、まず最初に「継続勤務できる体調と自己の障害理解」があるかどうかを確認されることが多いです。
継続勤務できるイメージを持った後に、健常者採用同様に「職業スキル」や「入社意欲」等について確認されます。

企業は「どんな配慮をすれば良いのか」を知りたい

企業は、入社後も安定した勤怠と、長く活躍してくれることを期待しています。
そのために、配慮として具体的に何をすればいいかを知りたいと思っています。

同じ障害名であっても、その度合いや必要な配慮は人それぞれ違います。
自分の障害・体調と、必要な配慮について具体的に説明できることが選考通過のポイントです。

まだ体調が安定していない場合

体調を万全にしてから就職・転職活動をするほうが、選考を通過しやすい場合もあります。

・就労移行支援サービス
就労移行支援サービスを活用してトレーニングを行ってから、就職を実現する方法があります。

atGPを運営する株式会社ゼネラルパートナーズは、首都圏・関西で就労移行支援サービス「atGPジョブトレ」を運営しています。
うつ、発達障害、統合失調症、聴覚障害、難病の5つの障害別コースと、IT・Webに特化したコースがあります。
少しでもご興味がありましたら、まずは気軽にお問い合わせください。
atGPジョブトレサイトはこちら

・就業・生活支援センター
全国各地に、障害のある人が仕事に関することと生活に関することの両方を相談できる施設、
「就業・生活支援センター」というものもありますので、そちらで相談するのもよいかもしれません。

いかがでしたでしょうか。
このサイトでは、障害者採用の特徴を踏まえて、あなたの就職・転職の成功を実現するためのサポートコンテンツをご用意しています。
ぜひご活用ください。