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お取組み紹介
本記事の主なテーマ:経営層の巻き込み/入社者の声
サステナビリティ推進室の初沢様(左)、法務本部の嶋田様(右)
2009年創業のソウルドアウト株式会社は、日本全国の中小・ベンチャー企業の成長をデジタルマーケティングやソフトウェア開発、メディア制作・運営、DXの領域で支援しています。「地方発全国、日本発世界」を掲げ、全国23拠点に展開。「中小・ベンチャー企業の花が咲き誇ることで、日本を、未来を明るくする」を使命に、経営者の挑戦に寄り添い続けています。
「自他共栄」を理念とするソウルドアウトでは、社員一人一人が自考自走しながらも、それぞれが伴走者でもあり、ともに前へ進む文化が社内に根付いています。障害者雇用においても、気持ちよく働ける環境と成長できる機会を用意し、質の向上に取り組んでいます。
今回はサステナビリティ推進室の初沢様に、障害者雇用への取り組みについてお話を伺いました。また、ゼネラルパートナーズの転職支援サービスatGP経由でご入社された嶋田様に入社後の印象を尋ねました。
もう一つは、社内のボトムアップ的な動きで、私が所属するサステナビリティ推進室の立ち上げがありました。2021年ごろに女性社員3〜4名の有志が働き方の課題意識を感じ、社長や経営陣に対して変えていきたいと直接働きかけました。
当初のテーマは「女性活躍」でしたが、それが「ダイバーシティ」という大きな枠組みとなり、課題を解消していくための部署としてまずは「D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)室」が立ち上がり、その後2023年1月にサステナビリティ推進室へと変遷していきます。
さまざまな取り組みを行う中で、障害者雇用も課題に挙がりました。当時、障害者雇用についてはすでに多数の成功実績はありましたが、法定雇用率をクリアするまでには至っていなかったんです。社会的責任を果たしていないということはもちろんですが、このままでは将来的に“選ばれる会社”になっていかないと再び経営陣へと訴えかけ、推進していくことになりました。
弊社は4カンパニー制でそれぞれに社長がいるのですが、その全員がそろう会議で障害者雇用についての現状と課題を訴えかけたことで、その場で各社に職域開拓を依頼することができました。
また、社内に成功事例があったことも大きいと思います。以前から在籍していた障害のある社員の評判も良かったので進めやすい部分がありました。
各所から募集希望を集めるのと同時に、サステナビリティ推進室が主導となり、過去採用実績があるポジション・応募が集まりやすい業務内容などについてヒアリングや提案を実施しました。
ただ、障害者雇用だけでなく、採用自体にも関わったことがありませんでしたので、どうやって進めていくのかという手探り状態から始まりました。またこれまで障害のある方との接点もほとんどなかったので、何か失礼なことをしてしまうのではないかと最初は不安でいっぱいでした。
最初は会社がその方に対してどのような対応ができるかばかりを考えてしまっていました。面接を重ねていくにしたがって、応募者さまご自身の目指す働き方ややりたいことに対して、会社がマッチングするかという考え方へと変化していきました。今考えると当たり前のことですが、当時は“手厚いサポートをしなければいけない”と過剰に思い込みすぎていたんですよね。
障害についても漠然としたイメージではなく、一人一人の具体的な状況を知ることで、特性として捉えるようになりました。あるポジションへ応募された方も、ほかにマッチングするポジションがあればそちらも提案してみるという形で採用活動を行いました。
求人メディアサービスについては、驚くほどたくさんの応募をいただけてうれしかったですね。自分で道を切り開いていきたいというタイプの方が多く、エージェント経由とはまた異なる応募者層でしたので、併用してよかったと思っています。
当たり前のことではありますが、事前にしっかりとすり合わせすることを重視しました。それができていないと、入社してからのネガティブなギャップにつながってしまう。面接では応募者の話をしっかりと聞き、働き方の部分についてはとくに丁寧なヒアリングを行いました。
こちら側からも、ポジションによってはコミュニケーションのあり方や、具体的な働き方をイメージできるように会社の雰囲気や社風についてできる限り飾らずに率直にお伝えすることに務めました。
また、内定のタイミングでは、入社後関わりがありそうな方々との面談など、社内の雰囲気を感じていただける機会を設けました。
3年近く社会から離れていたので、正直緊張していたのですが、初沢さんとの最初の面接はとてもフランクで。身構えずにお話しできました。現在所属する部署の上長2名と面接をした際は、お二人から配慮事項について聞いてくださったことが、とても好印象でした。
私自身が障害者雇用で応募するのが初めてでしたので、普通に受け入れてくれることが嬉しかったです。希望として、音に敏感なのでイヤホンを付けることを承諾してほしいことと、気軽に相談できる環境がほしいとお伝えしました。
それに対して、イヤホンをして仕事している人は他にもいるし、電話が常に鳴るような環境でもないと、具体的な業務環境を丁寧に伝えてくれたのでとても安心できました。入社後も、社内は基本フリーアドレスなのですが、チームのみなさんがそばに座ってくださって、気軽に相談できる環境を作っていただけました。かといって過干渉でもないので動きやすく早く馴染めました。おそらく障害者雇用に限らず、そういった文化が社内に根付いているんだと感じました。
先日、ちょうど入社から1年ということで、初沢さんや直属の上司との面談があったのですが、自分の中では、今後こんなふうに働いていきたいということがまだ見えていないというお話をさせていただきました。もうちょっと様子を見たい。働き方しかり、業務にしかり、会社にしかり、もう少し探っていきたいとお伝えしました。
ただその中で、会社に何を返せるかなと考えたときに、人事の経験を生かして、自分のように苦しんでいる人がいたら話を聞きたいなと思っています。「多様性」という言葉や認識が広まる中で、同時にそこに伴う悩みも増えてくると思うんです。自分も話を聞いてもらったときにすごく楽だったので、そういう手助けで少しでも恩返しができればなと思っています。
障害者雇用では、自分は“こういう障害があります”ということや、こういう状況のときにこうなってしまいますというような、ネガティブな情報を最初にお伝えしなくてはいけません。また、プライベートに関わる話もどうしても避けざるを得ない部分があり、そういったことが少なくとも私にとっては負担がありました。
それを普通のことのように会話してもらえることがとても大事だと思っていて、私がソウルドアウトに入ったのもそれが決め手の一つだったと感じています。障害があることがまるで普通のことのように、当然なことのように質問していただいたので、自分も普通のことのように話せました。
聞きにくいとは思うんですけれど、ネガティブな雰囲気があると「自分は普通じゃないんだ」という負い目を感じてしまうし、話したいことも話せない。そうすると、もし入社が叶っても、よくないギャップが生まれてしまい、お互いに不幸な結果につながります。
人事側として聞きたい話は、気負わずしっかりと普通に聞いていただいて、進めてくれることが、後の信頼にも、幸せな結果にもつながるのではないかなと、今回の転職活動を通じて感じました。
インタビュー:2024年2月28日
社名 | ソウルドアウト株式会社 |
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事業内容 | デジタルマーケティング事業、ソフトウェア開発、メディア制作・運営 |
従業員数 | 464名(2023年1月 ※連結) |
URL | https://www.sold-out.co.jp/ |
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