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プルデンシャル生命保険株式会社

働きやすさの徹底追求!プルデンシャル生命保険株式会社の総務チームが導く現場主体の障害者採用

本記事の主なテーマ:地方採用/未経験採用

プルデンシャル生命保険株式会社ドライデンカスタマーセンター 総務チームの 渡邉様(左)・山内様(中央)・木曽様(右)が笑顔でプルデンシャル生命保険株式会社のロゴの前に立つ写真

プルデンシャル生命保険株式会社 ドライデンカスタマーセンター 総務チーム 
山内様(左)・木曽様(中央)・渡邉様(右)

プルデンシャル生命保険株式会社について

プルデンシャル生命保険株式会社は、アメリカ最大級の金融サービス機関「プルデンシャル・ファイナンシャル」の日本法人として1987年に設立されました。ライフプランナーによるコンサルティングを行ったうえで、オーダーメイド型の保険商品を幅広く提供しています。

現在も障害のある方が多く働いており、設備や制度の面でも充実した配慮が行われていることから、長期就業にもつながりやすい環境を実現されています。

今回は総務チームの山内様、渡邉様、またGPを利用してご入社された同総務チームの木曽様にお話を伺いました。

「働きやすさの徹底追求」ドライデンカスタマーセンターの障害者採用

笑顔でインタビューに答える木曽様の写真

ゼネラルパートナーズ(以下GP):まずは、障害者の方が多く配属されている「ドライデンカスタマーセンター(以下DCC)」の、組織上の役割について教えてください。
木曽様:私たちがいるDCCは、プルデンシャル生命保険株式会社の仙台本社にあたります。当社では、災害等のリスクマネジメントの観点から、東京と仙台にそれぞれ本社を設置する二本社制を導入しています。
東京本社は人事や財務、情報システムなどのコーポレート機能を持ち、仙台本社は生命保険事務やお問い合わせ対応等を一括で行う場所になります。
現在DCCでは23名の障害者の方が働いており、DCC社員の7.5%が障害者雇用で働いている計算になります。
GP:障害者の方は、主にどういった業務を担当されていますか?
木曽様:主には事務を担当していますが、配属先はさまざまなチームに分散するため、業務内容は一人ひとりバラバラです。DCCには16のチームがあり、例えば生命保険の契約手続き、コールセンターの通話品質管理、間接部門として全社的な業務改善の推進を行う等、本当に担当業務はさまざまですね。
また、障害内容も幅広く、身体障害、精神障害、知的障害、発達障害等、さまざまな方が各現場で活躍しています。障害内容によって雇用の間口を狭めることはしていません。
GP:オフィス設備や休暇制度等、働きやすい環境づくりにも力を入れているそうですね。
木曽様:そうですね。設備でいいますと、DCCは開設当初から全面的にバリアフリーを導入しています。DCCは複数の大型社屋からなる広大なオフィスですが、全フロアに障害者用トイレを設置しています。
車椅子の方への配慮として通路には段差がなく、車椅子用エレベーターも設置しています。また、補聴器をつけている方向けに、壁には防音対策を施しています。これは、音の響きが補聴器に悪影響を及ぼすためです。
休暇制度では、例えば傷病休暇というものがあり、通院などの際に利用することができます。有給休暇の残数を気にせずに通院の時間が確保できるため、助かっているという声もあります。
その他には、就労定着支援の一環として、月に1回一人ひとりとサポート面談を行っています。このサポート面談では、前半は外部の支援員の方と二者面談をしていただき、後半は総務チームと所属チームの上長も入り三者で進めます。抱えている悩みや相談事、仕事の希望を丁寧にヒアリングし、一人ひとりに合わせた働きやすい環境を目指しています。これは、当社が特に力を入れている取り組みですね。

「入社したい!と思っていただく」候補者重視の採用フロー

笑顔で質問に答える渡邉様の写真
GP:応募獲得で工夫されているポイントはありますでしょうか?
渡邉様:当社に応募いただいた方には、職場見学を案内しています(現在は、新型コロナウイルス感染症を考慮し一時中止)。このステップでは、実際にDCCに来ていただき、オフィス設備や仕事の風景を一つひとつ紹介していきます。
職場見学によって、当社で働くイメージを具体的に持ってもらう。これにより、「応募意欲を高める」「入社後のミスマッチを防ぐ」等の効果があると考えています。応募前に職場を見たいという声をいただくこともあり、その場合は都合がつけばご案内しています。このステップは今後も続けていきたいですね。
GP:採用フローに関しては、独自性のある取り組みなどはありますでしょうか?
渡邉様:当社の採用フローの特徴は、職場見学会のあとに総務チームで「マッチング面談」を実施していることです。その後、面談でヒアリングした情報をDCC全チームのチームリーダーに共有し、「この方と面接したい!」と手を挙げたチームが採用面接を実施します。
総務で配属先を決めるのではなく、あくまでも人材を求めるチームを募る。障害者雇用の社内浸透を深めるうえで、各現場の主体性を醸成することが重要だと考えています。
GP:実際にご入社された方々は、やはり金融関係の出身の方が多いのでしょうか?
渡邉様:保険業に対して、「複雑」「難しそう」というイメージを持たれる方は多いのですが、実は入社している方の大半は業界未経験なんです。生命保険や業務の知識は入社後に身に着けることができるので、採用時には重視していません。
木曽様:実際に入社したメンバーに共通して言えることは、ヒューマンスキルが高い方が多いです。人間関係を良好に保ちながら「お互いに尊敬しあうこと」という当社のコアバリューを自然体で実施できている方が多いですね。

「自分たちが率先して実績をつくる」最大の社内浸透は、行動そのもの

GP:障害者雇用でいま抱えている課題、取り組んでいる対策について教えてください。
山内様:大きく分けて、課題は2つあると考えています。
1つは、障害者雇用の社内理解促進・浸透です。正直なところ、積極的に取り組んでいるチーム、まだ取り組めていないチームが分かれている状況ではあります。そうした背景のもと、まず総務チームは、「自分たちが率先して実績をつくる」という方針で動いています。
総務チームのメンバーは現在13名ですが、その内5名が障害者です。かつ、2022年4月には、新しく3名の障害者が入る予定となっています。自分たちが一番障害者を受け入れる、その行動自体が最大の社内広報になると考えています。
また、具体的なアクションとして、「業務内容を細かく書き出してみませんか?」と各チームに相談を持ちかけるような取り組みを行っていく予定です。業務を一つひとつ棚卸しすることで、障害者受け入れの可能性が見えてくるかもしれない。丁寧にメリットを伝えながら、社内浸透の活動を行っていきたいと考えています。
渡邉様:我々の障害への理解を継続して深めていくことも、もちろん重要だと思っています。
GP:ありがとうございます。社内浸透をとても地道に続けているんですね。もう1つの課題はなんでしょうか?
山内様:2つ目は、DCCは仙台市の郊外にあり、かつ保険業に対し業務の難易度が高いというイメージもあるため、母集団形成にはまだまだ課題があります。
GP:エージェントサービスだけに限らず、求人掲載サービス、スカウトサービスなど幅広くご利用いただいており、実際に直近ではスカウトサービス経由での決定なども生まれていらっしゃいますね。
木曽様:それは私なんです(笑)。
山内様:実はわたしも障害者雇用の枠組みで入社しました。
GP:それは大変嬉しい限りです!是非今後ともお力になれるよう、ご支援を続けて参ります。
山内様:よろしくお願いします。
現在23名の障害のある方に就業いただいています。私自身、障害者雇用で契約社員として入社し、現在は管理職となっています。
当社では、障害者だから昇進できない、人事評価に影響するといったことは一切ありません。今後は、新たな管理職に就いていただける人材も増やしていきたいと思っています。
そういった面でも是非お力添えいただけると嬉しいですね。
atGPを通じて入社された方の声
会社と一緒に成長できる恵まれた環境
GP:最後にゼネラルパートナーズを活用されてご入社され、現在総務チームで実際に障害者採用に携わっていらっしゃる木曽様に、入社後の印象についてお話を伺いました。
現在どのような業務に取り組まれていらっしゃいますか?
木曽様:現在は、障害者採用や派遣管理業務、その他事務処理や社内の衛生管理などの業務を行っています。
自分自身が障害当事者なので、障害者採用担当として、入社後のフォローなどを当事者目線で取り組んでいくことで、障害があっても働きやすく、そして活躍できる環境を推進していきたいと思っています。障害があっても、環境や本人の努力次第で組織の中で活躍することは可能だと思っています。私自身がいち当事者として、それを体現できるように成長していきたいと思っています。
GP:プルデンシャル生命保険にご入社されて良かったと感じる点はどんなことでしょうか?
木曽様:当社には、障害をもった社員を自然に受け入れるカルチャーがあります。
障害上必要な配慮はしてもらえますが、いい意味で「遠慮」はありません。障害があるからといって仕事を与えられないということや、簡単な仕事しか任せてもらえないということはなく、本人の適性や障害特性に応じて、健常者の社員と同様の仕事を任せてもらえます。
またフラットで提案を受け入れてくれる雰囲気もあり、自分の意見を発信しやすい環境でもあります。業務を教わりただ定型的にこなすだけでなく、自分自身の意見や考え方などを発信していくことで、よりよい業務や仕組みづくりに貢献できることがやりがいにつながっていますし、障害があるということをマイナスに感じることなく、むしろ自己効力感の向上にもつながっていると思います。
障害の有無によって区別されることなくキャリアを積むことができ、会社と一緒に成長できる環境は、私にとって恵まれた環境だと感じています。

インタビュー:2022年3月8日

社名 プルデンシャル生命保険株式会社
事業内容 生命保険業及びそれに付随する業務
従業員数 6,780名(2020年度末時点)
URL https://www.prudential.co.jp/

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